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盤渓曹津地 (三等三角点  新十津川町  そっち岳) 2018.3.21

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三角点ピークへ。
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北空知から中空知の大パノラマが広がる。
遠景は表大雪から十勝岳連峰。
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増毛山地が見える所もありました。
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3月21日(春分の日)は近場のお手軽三角点へ。
新十津川町のそっち岳スキー場がある山には、三等三角点「盤渓曹津地」(バンケイソツチ 494.86m)
が設置されている。山名はスキー場名から「そっち岳」と思われるが、地形図上は無名。
地元の人はこの山を「そっち岳」と呼ぶのだろうか。

写真は徳富川河畔から見るそっち岳。左手にピンネ、マチネ。右手奥の大きい山には三等三角点の
「辺止釣運瓶」(ベトツルウンベ 795.66m)がある。河畔林で見えにくいが、徳富川に架かる橋梁は
札沼線の遺構。かつて石狩沼田まで行き来したSLは、この橋梁を渡っていたのだろう。







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山名の由来となる近くを流れる河川は、徳富川支流の総富地川(そっちがわ)。由来は「ソプチ」
あるいは「ソープチ」らしい。少し古い地形図では惣富地川となっており、どちらにしても
アイヌ語の音に忠実な当て字だが、現在は「そっち」と促音の転訛となって難読地名のようになっている。
因みに東西蝦夷山川地理取調図では「ソフチ」、北海道実測切図では「ソプチ川」と表記されている。

総富地川はスキー場から上流で二股となり本流に砂金沢が合流しているが、
更に古い地形図では本流がペンケソップチ川、砂金沢がパンケソフチ川
となっており(北海道実測切図ではペンケソプチ川・パンケソプチ川)、
点名「盤渓曹津地」の由来となっていると思われる。
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東側から見たそっち岳。中央の一番高く見える所が三角点ピーク。地形図では左手のピークが
最高点となっているが、どう見ても低く見える。標高差は僅差で少し奥に位置するので、
そう見えるのかもしれない。右端裾野にスキー場がある。新十津川温泉からすぐ近くに見えて、
スキー場のナイター照明が滝川市内からよく見える。
あまり眺めが良さそうではなく面白くもなさそうで今一登る気が起きなかったが、
三角点ピークをよくよく見ると北東側が疎林で、眺めはまずまずかもと訪れてみた。
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そっち岳スキー場。かなり緩やかなファミリー向けの小ゲレンデだが、ナイター営業もされていて
今どき稀有な存在。スキー場の駐車場はかなり広く余裕があるので、最奥に停めさせていただく。
ルートは左手の尾根に取り付いて中央の・407へ向かう。
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スキー場の東縁を進み左手から取り付く。
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緩くも急でもない尾根を登って行く。今冬は記録的大雪で、根開けの穴の深さは身長ぐらいありそうだった。
落ちると超危険。
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振り返ると新十津川町と滝川市の町並。快晴で朝の霞がまだ取れない。
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スキー場を見下ろすと、ゲレンデの斜度が非常に緩く見える。
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一度傾斜が緩んで・407へ。
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・407から西側の眺め。樹林の奥に大きい壮志岳(左手)と右手に茶志麿間内(三等三角点)が見える。
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440ポコに向かって稜線上を南西へ。
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鹿も生きることに必死のようだ。
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440ポコ上がって早くも三角点ピークが見えてくる。左手奥には浦臼山から隈根尻山、砂金山(三等三角点)。
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少し下って増毛山地や北側の眺めが良い所があった。鷲峻山と小鷲峻山。
奥は左手から恵岱岳、信砂岳。小鷲峻山の奥に地破張(二等三角点)。
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右手に夫婦山や雨龍山(一等三角点)。遠景は留萌ポロシリ山・鷹泊坊主山。
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登りに転じて、左手奥にピンネとマチネが樹林越し。谷には砂金沢が流れる。
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三角点手前のポコへ登り、
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歩いてきた稜線を振り返る。
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ポコから進んで、三角点ピーク直下。
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三角点に到着し山頂とする。あまり眺めが良くない。
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最高点・499方面。樺戸山地が樹林越しに。
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増毛山地も樹林越し。
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三角点から東北東へ少し降りていくと視界が開けて、北空知から
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砂川市・奈井江町方面まで素晴らしい眺め。右手に美唄山と芦別岳。
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滝川市と手前に新十津川町。
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手前は石狩川に架かる滝新橋と奥に空知川。遠景左手はニセイカウシュッペ山から平山。
安足間岳の手前は班溪幌内山。
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神威岳と西山。
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神威岳と手前左手に石山。
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最後はよくお世話になっている新十津川温泉。右手には新十津川宇宙測地観測場があった。
2013年にVLBI観測局の運用が終了し、昨年?重力基準点共々の宇宙測地観測場が解体撤去
されたようで、現在はパラボラアンテナも無くなりギンギラした電子基準点がポツンとあるのみとなっている。

VLBI観測は国内の固定局が全て運用終了し(国土地理院)、日本では新たに筑波山の東方に石岡測地観測局が設置された。
2015年から運用開始されたようで、世界レベル(全球スケール)の次世代VLBIのVGOSへの移行が進められているそう。
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思いの外眺めが良くて、登ってみてよかった。下山は・407からゲレンデ西縁へ向かって急斜面の尾根を降りた。
結構な急斜面で、13年間使用したデナリ アッセントならば即脱いでつぼ足になるところだが、昨年から使用している
ライトニング アッセント(女性用22インチ)はフレームの刃が効いてトラバースしやすく、ジグザグとそのまま降りてこられた。
ライトニング アッセントは大変高価であるが、耐久性は無さそうw




by tafu-r | 2018-03-21 19:43 | 増毛・樺戸山地 | Trackback | Comments(0)
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