日没前になんとかゴール。 砂嘴(さし)の先端へ。 砂嘴から小樽・積丹方面を望む。 10月19日はMTBロングライドに挑戦。石狩川の堤防上を河口までひたすら走ってみた。 朝もやにけむる滝新橋からスタート。手前はグライダー滑走路。 以下、同じ様な構図の橋の写真が多く、記事は長く雑然としています。石狩川の歴史や治水、 サイクリングに興味のない方はスルーして下さいw 春から身内の容態が悪くなり山歩きを控えている。体力維持のためウォーキングをしていたが、 すぐに飽きてしまい夏から自転車に乗っていた。 十数年前に購入したMTBを引っ張り出して少しずつ距離を延ばし、秋にはバーエンドバーを取り付け サドルを男性用に交換。バーエンドバーはハンドル内側の肩幅の位置に取り付けて、ブレーキ・シフターの 位置を調整。握りや姿勢を変えることができるようになり、手の痺れや疲労が軽減。穴と溝のある男性用サドルは ゲル入りのサドルカバーを使用しても効果てきめんで、尿道の痛みと痺れから開放された。 堤防ライドは案外楽しい。よく知っている地域でも普段では見られない景色が広がり、思いがけない 野生動物との出会いもある。MTB購入時には旭川市の石狩川や忠別川などをよく走った。 今回は滝川市から石狩川河口までをトライ。支流の迂回を含めてちょうど100kmとなりそう。 100kmくらいは舗装道路や整備されたサイクリングロードでは大した事はないが、空知地方の堤防上は 未舗装路が多くMTBといえども楽ではないことが予想される。 前日に、またまた閉館してしまった石狩市番屋の湯(11月に再開)の近くに車をデポ。土日でも一時間おきにバスがあり、 札幌市バスターミナルまで行けて高速バスに乗り換えと至って便利。 翌朝、たきかわスカイパークから冠雪した暑寒別岳を見て、滝新橋を渡り石狩川右岸の堤防に入る。 下流の砂川大橋まで舗装路で快適。 砂川大橋。ここから浦臼町まで未舗装路となる。 朝もやが取れてきて、無名の沼とピンネシリ。堤防沿いの小沼はは直線化の後に取り残された河道の なごり。大きくS字状に蛇行していた所で、直線化された部分は砂川捷水路と言う。対岸の蛇行部分には 砂川遊水地が作られ公園として整備されている。付近には白鳥で知られる袋地沼など三日月湖(河跡湖) も多いが、三日月湖は堤防から離れていて視認しづらいことが多い。 砂利道をしばらく南下すると、於札内川に架かる橋が現れる。ここから浦臼町に入り舗装路となる。 河畔林に覆われる於札内川と樺戸山地。 最近舗装されたのか綺麗なアスファルトの道が奈井江大橋まで続く。ここは非常に開放感のある場所で、 視界が良ければ広がる空知平野が素晴らしい。 奈井江大橋と奈井江発電所が見えてきた。 奈井江大橋を過ぎて浦臼沼。沼の向こうに分監山から三角山の連なり。浦臼沼は水鳥が多い。 ここから月形町まで長い長い未舗装路となる。 美浦大橋が遠くに見えてきた。 美浦大橋は2011年に完成して、道内に残る唯一の渡し船だった美浦渡船が廃止となった。 左手に船着場が見える。車で良く通る橋だが相変らず通行量が少ない。対岸には馬が放牧されている事があり、 お馬さんと樺戸山地とか美浦大橋と三角山とかモチーフに事欠かないが、ろくな写真が撮れていないw 空知地方は大稲作地帯で堤防の横までびっちりと田んぼが広がる。この時期は刈取り後の籾殻焼きなのか、 あちこちから煙があがり、煙たいのがちと辛い。 札比内川の合流部付近。ここだけ河畔林が切れていて石狩川が良く見える。 突き当たりから右手に札比内川の堤防。橋など無いので堤防沿いに迂回するしかない。 河畔林に覆われた札比内川と分監山~三角山。この先に境界があり月形町に入っていく。 三角山~隈根尻山。札沼線の単行列車が通過していった。 札比内川に架かる橋を渡って石狩川堤防に戻り、走りづらい砂利道をしばらく進むと中小屋川の堤防が見えてくる。 遠景は右手に阿蘇岩山と三等点「十万坪」。 地形図を見ると堤防の横を進む道に橋があって中小屋川を渡る事ができるようだ。堤防から左手の道に入ってみる。 入ってすぐに雑草に覆われて軽い藪漕ぎ状態になるが、そのうち立派な作業道に出る。 少し進むと鉄板の橋があった。 中小屋川。石狩川との合流部は見えない。 橋を渡って広場に出るが藪に囲まれて道は途切れる。 左手に道を見つけてMTBを降りて藪を漕ぎ、 コンクリートブロックが敷かれた沢を渡ると 奥に堤防が見えてそのまま上がる。まったく手入れがされていない様で、 素直に迂回するのがおすすめですw しばらく進んで堤防は国道に合流する。交通量の多い国道は走りたくないので、左手に見える堤防下の道に入る。 国道の下を並走して、 国道と別れて新たに始まる堤防に上がる。旧河道を利用した皆楽公園と、 新しくなった月形大橋が見える。直線化された部分は大曲捷水路と言い、そこに月形大橋が架かっている。 振り返って分監山と三角山、隈根尻山、樺戸山。 昨年完成した新月形大橋と解体中の旧月形大橋。旧大橋は大曲捷水路の掘削前に第一期工事が始まり、 将来河川となる陸地に架けられた珍しい橋。幅員が狭く通るたびに緊張する古い橋だった。 たもとには解体方法の説明パネルが設置されていた。解体方法は「架設桁併用ジブクレーン工法」。 1969年に完成した旧月形大橋は曲弦ワーレントラス5連。トラス構造は一部材の撤去で不安定となるため仮設桁で トラス各点を吊り支持し小型ジブクレーンで部材解体云々...とシェーマ入りの詳しい説明が記載されていた。 桁下空間を使わないので河川阻害を低減することができる解体方法とのこと。 先月の9月にも現場を見たが、まだトラスが残っていて橋の上に橋を架けてクレーンを乗せて延ばしていくという感じで、 壊すのも大変だなという印象を持った。 月形大橋から一旦国道に入り、須部都川を渡って石狩川旧河道沿いの堤防に入る。 月形大橋を眺めて、 石狩川沿いを南下すると建設中の新しい石狩川頭首工が見えてくる。 旧頭首工と下流の新しい頭首工。役目を終えた旧導水路の両岸で何やら工事。 これから解体撤去されるであろう旧頭首工の可動堰と固定堰。 水中の固定堰はサケなどの遡上の障害になっていたらしい。 新しい導水路と樋門。ここから篠津運河が始まり江別市中島で旧石狩川を経て再び石狩川と合流する。 この下を暗渠の導水路が通っている。 旧導水路は埋め立てられて、切り替えられていた。 ここから始まる篠津運河を眺める。 管理橋はまだ対岸に届いていない。両岸には魚道が設置されている。 頭首工を過ぎて直線化された枯木捷水路の堤防。きれいに草刈りされて広々として気持ちがいい。 月形町と新篠津村の境界で舗装路となり、撮影はできなかったが遠くに飛行するグライダーを見ると 程無くグライダーの滑走路が現れる。右手奥にたっぷ大橋が見えている。 堤防周辺の工事でダンプの往来が激しいせいか、路面は荒れている。 たっぷ大橋に向かってひたすら南下。 たっぷ大橋。やっと新篠津村に着いた。対岸は旧北村(現在は岩見沢市)。 橋名は北村幌達布と新篠津村上達布からで、公募で選ばれている。先代の岩見沢大橋は 岩見沢市にあったわけではなかった。 遠くに冠雪した芦別岳と夕張岳が見える。 たっぷ大橋を過ぎるとしのつ公園となり、きれいな舗装路となる。 しのつ湖と左手遠景に阿蘇岩山。ここで正午前となり予定よりかなり遅れている。 向かい風を避けるために昼前には江別市に入る予定だった。 しのつ湖を過ぎると未舗装路となる。遠くに霞んだ恵庭岳。美原大橋の主塔も見えてくるがまだまだ遠い。 南風が強くなり、案の定かなりの向かい風になってしまった。砂利道と向かい風、疲労も重なり この区間が一番辛かった。のろのろと徒歩とあまり変わらない速度で美原大橋はなかなか近づかない。 しばらくして交差する送電線を見ると美原大橋は近い。低い鉄塔を立ててくぐらせている。 送電線から美原大橋を見る。橋の少し手前から舗装路となる。前方の堤防は過去の洪水で決壊している。 石狩川流域は開拓期より幾度となく洪水に見舞われてきた。昭和56年の洪水では石狩川・千歳川流域の 60カ所で溢水・越水・破堤が起きた。江別市では石狩川本流・幌向川が破堤や溢水。破堤箇所は 江別市美原第37線付近の下新篠津築堤ということで、右手の防風林が始まる所から少し先の地点だと思われる。 逆光で主塔は陰になってしまった。よく通る橋だがこうして見るとやはり立派な斜張橋だ。 美原大橋の上流側・下流側で夕張川と千歳川が合流し、かつては太平洋に注いでいたという説がある石狩川は 大きくカーブして北西へと流路を変えていく。 その2 江別市から河口まで
by tafu-r
| 2014-10-22 00:24
| その他
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